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梨の実通信


五十嵐きよみの短歌ブログ。 ぼちぼちいってみたいと思います
by noma-iga
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『風が見ていた』 岸惠子

書名:風が見ていた(上下巻)
著者:岸惠子
発行:新潮文庫



概要
上巻・下巻カバー裏の概要によると、こんな話です。
「あたし、怖いことが好きですわ」。そう微笑んで衣子はパリに旅立った。『美女と野獣』のラストシーンを瞼の裏に。(中略)やがて訪れる激しい恋と、自らを翻弄する宿命の存在を、19歳の衣子はまだ知らない。
著者渾身の自伝的小説。

個人的評価 ★★★☆☆
最初に取り上げた『純粋理性批判殺人事件』の評価が辛めだったものだから、ついそれに引きずられております。でも、興味を持って買った本だし、面白かったです。「自伝的小説」というから、そのつもりで読み始めたわけですが、いきなり祖父の代から話が始まり、意表を突かれました。出だしの1行目が「草鞋(わらじ)掛けで男が一人、箱根の山を越えてくる」というもの。時代小説が始まるのかと思ってしまいました。

個人的には、主人公・衣子が高校生の頃の話が興味深かったです。時代的にいって、自分が生まれる少し前にあたるので、知っているようで知らない時代に対するノスタルジックな思いを掻き立てられました。もっとも、当時の生活ぶりは、都会と田舎では大違いだったのでしょうけど。
by noma-iga | 2006-10-16 20:31 | 読書メモ
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